2014年5月18日星期日

逆流性食道炎で注意する食べ物そうでないもの

逆流性食道炎には体によい食べ物とそうでないものがあります。すべてを排除するような食生活は不可能ですが、胃への負担が少ない方法を選択しなければ症状もよくなりません。薬剤の服用に頼るばかりでなく、自主的に健康的な生活を送ることが必要なのです。


逆流性食道炎は胃酸過多を原因とするものですから、食べ過ぎや空腹が度を越していることは体によくないことは明白です。


注意する食べかたとしては塩分、油分、香辛料の取りすぎ、アルコールの取りすぎ、たばこの吸いすぎなど食品に関する基本的な注意はすべてあてはまります。コーヒーや炭酸飲料も胃には刺激になりますのでほどほどにしておかなければなりません。特に揚げ物や油の多い肉類は胃酸の分泌量を増加させてしまいます。また糖分の多いチョコレートも好ましくありません。

しかし食べ物に制限を厳しくかけることは精神的にストレスになってしまいます。ストレスも胃にはよくありません。食べたいものは量を少なめにしておくことが必要です。今まで食べたことにないものに挑戦してみたり、味付けを控えめにして食べてみたりして薄めの味付けに慣れることも大切になります。

逆流性食道炎の症状がある場合には、食べ物には細心の注意をしておかなければなりませんが、症状に改善が見られて来たら医師と相談して油分や塩分をほどほどに取り入れることができるようになります。

胃に優しいのは牛乳、キャベツ、豆腐、卵が代表的なものになります。胃がもたれるようなら、水分を多く取って休むようにしてください。食べ過ぎや飲みすぎ、早食いなども胃には負担をかけてしまうので避けるようにしてください。体勢もコツがあり、うつぶせになると胃が負担を感じてしまいますし胃酸が逆流してしまう可能性があるので、頭を少しだけ高くして胃が頭より低くなるように休むことが必要です。胃が下向きになったり、頭より高い位置にあると胃の内容物が望ましくないほうへ移動してしまうからです。また食べた後にすぐに横になったりせず、食事後2時間程度経過してある程度消化できてから休んだり、睡眠をとったりすることが必要です。


アルコールはおつまみに塩分や油分が多いものが多くなるので、タブルパンチで胃に負担をかけることになります。


ファーストフードも同じ理由で胃に負担をかけてしまいます。アルコールの席はできるだけ避けるか、自分で責任を持って自己規制することが必要になります。

おすすめの食品には大根、山芋もあり、炎症を鎮める効果があるといわれています。ゆっくりと食べて自然な消化活動をさせるようにするべきです。体に良いといわれる食品は毎日の食事にとりいれ、バランスのよい食事をすることが必要になります。

嗜好品であるコーヒーはミルクを多めにするか、カフェオレにするなどして飲むようにしてください。またココアやチョコレート系のドリンクも胃には負担になりますので常用するのはさけてください。煙草は常習性があり、胃への影響力が大きいものなのでできれば禁煙することをおすすめしますが、どうしてもやめられないという方は代替物を試してみるか、医師に相談して薬を出してもらうことをおすすめします。


スパイスの効いたカレーなど香辛料を多く利用した刺激物も胃への大きな負担となります。


たまに食べたくなることがあるかもしれませんが、そんなときは水分を多めにとってください。特別辛くしたりせずにマイルドな味付けのものを選ぶようにしてください。

刺激物や油分、糖分だからといってすべて避けるわけにはいきませんし、体にはすべて必要な要素になります。調味料を選ぶときには天然のものや添加物の入っていない純粋なものをえらぶようにしてください。味付けになれることによって、外食での味付けがだんだん濃く感じるようになってきます。人間の体にはある程度の油分や塩分、肉類もエネルギー代謝のため必須ですので、よい調味料を使って薄い味付けでも素材のよいものを食べるようにすれば体にも胃にも優しくなります。



逆流性食道炎で注意する食べ物そうでないもの

2014年4月28日星期一

逆流性食道炎の治療に使用される薬の作用と副作用

逆流性食道炎の治療には、様々な薬剤が使用されます。胃酸の分泌を抑制したり中和するもの、胃の粘膜を保護するもの、消化管の運動を促進するものなどを使用します。これらには、副作用があり注意する必要があります。


逆流性食道炎は、胃から胃酸が逆流することによって、胸焼けや呑酸(苦味を伴うすっぱい味覚)といった定型的な症状が現れます。


そのため、胃酸の分泌を抑えて症状を軽減させる必要があります。

胃酸というのは、摂食刺激が脳に伝わると、胃の中にある壁細胞が刺激され、壁細胞から分泌されます。その壁細胞からの胃酸の分泌を阻害するのが酸分泌抑制剤です。酸分泌抑制剤には、様々なものがありますが、一番強力に胃酸の分泌を抑えてくれるのが、プロトンポンプ阻害薬であり、よく使用されます。

酸分泌抑制剤を使用し、一度胸焼けや呑酸の症状がなくなっても、服用を中止することにより、高い再発率を示すので、保険適応上も維持療法が認められています。再発再燃を繰り返すので、8週間通常量の酸分泌抑制剤を服用し、内視鏡検査で治癒を確認した後も、維持療法として酸分泌抑制剤を継続(半量など)するのが通常とされています。効果が不十分な場合は、増量が可能であり、必要に応じで継続投与ができます。維持療法の中止時期に関しては、判断が難しく、十分なエビデンスはないのが現状です。また、1日1回の服用で済むので、服薬コンプライアンスが良いのも特徴です。副作用としては、頭痛やめまい、肝酵素の上昇などがあります。それほど高頻度に出現するものではありません。


胃酸分泌を抑制はできないですが、胃酸を胃の中で中和させて、症状を緩和させるものもあります。


マグネシウム製剤や炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カルシウム、アルミニウム製剤などであり、制酸剤と呼ばれています。即効性があり、急性期に短期間使用されることが多いです。アルミニウム製剤は制酸力は弱いですが、粘膜保護作用などがあります。また、アルミゲルと水酸化マグネシウムの配合剤は即効性が高く、逆流性食道炎にも使用されますが、胃炎や消化管出血などにも使用されています。副作用としては、長期投与による高マグネシウム血症やアルミニウム脳症などに注意が必要です。


食道内で、びらんや潰瘍となっているところに広く付着して、粘膜を保護する粘膜保護剤も使用されます。


組織を修復し、結合組織の合成を促進しますが、その詳しい作用機序は明らかになっていません。粘膜保護剤で体表的なスクラルファートは、潰瘍局所に結合して、胃壁や病巣を保護し、潰瘍の治癒を促進します。また、潰瘍再発防止には、酸分泌抑制剤よりも優れているという報告もあります。しかし、スクラルファートは、アルミニウム製剤なので、他剤との相互作用やアルミニウム脳症などに注意が必要になります。

胃の運動を促進させ、食べたものが胃から腸へ送り出すのを助ける、消化管運動促進剤も使用されます。胃の運動が促進されることで、吐き気や胸焼けなどの症状が改善されます。消化管運動促進剤は、神経終末からの神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンの遊離を促進することで、副交感神経を刺激し、消化管運動を促進すると考えられています。これらの作用を持つ従来の製剤は、消化管だけではなく、その他の臓器にも影響を及ぼす可能性があり問題となっていました(海外では、心室性の不整脈や失神などの重篤な副作用が報告されています)。そして、この問題を解決したのが、モサプリドクエン酸塩水和物という製剤です。消化管へ選択的に働き、今まで問題となっていた、他の臓器への影響がかなり軽減されました。もちろん、副作用がなくなったわけではないので、副作用には注意が必要です。重要な副作用としては、肝障害や下痢・軟便などがあります。また、モサプリドクエン酸塩水和物は、バリウム注腸X線造影検査前処置の補助剤としても使用されるようになりました。



逆流性食道炎の治療に使用される薬の作用と副作用

2014年4月27日星期日

逆流性食道炎で辛いこととは何か

逆流性食道炎の特徴的な症状は酸っぱい物質の口内への逆流と胸やけです。

逆流性食道炎は無症状か自分で管理している人が多く、重度の合併症になるまで受診しません。しかし、重度であれば長期的な服薬、そして手術にまで及び、辛い日常生活を送ることも考えられます。


逆流性食道炎(refulux esophagitis;RE)は昨今欧米では胃・食道逆流症(gestro-esophageal reflux disease;GERD)の名称が用いられ、わが国でも流布しつつあります。

食道炎・食道潰瘍の原因は、外因的な要因として、感染、化学的・物理的な刺激、逆流等によるものと、内因的な要因では加齢、膠原病その他があります。食道炎と食道びらん・食道潰瘍は病因が共通であることが多いです。この中で代表的な疾患が逆流性食道炎であり、これは胃酸、ペプシン等が食道内に逆流し、食道粘膜と接触することにより炎症、びらん・潰瘍が惹起される疾患です。

一定集団を対象にした研究では、胸やけや逆流症状は15%もの人が週に1回以上、または7%の人が毎日自覚していました。

臨床像としては、酸っぱい物質の口内への逆流と胸やけは、胃食道逆流症に特有な症状です。咽頭、喉頭、気管気管支への逆流により、慢性咳嗽、気管支収縮、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、肺炎などが起こります。早朝の嗄声を認めることもあります。肺への誤嚥を繰り返すと、誤嚥性肺炎、肺線維症、慢性喘息、等が起きます。胸やけは、過敏または潰瘍化した食道粘膜に逆流した物質が接触することで生じます。狭心症様または非特異的な胸痛を生じる人がいる一方で、胸やけも胸痛もない人もいます。持続性の嚥下障害は消化性狭搾の進行を示唆します。消化性狭搾の人のほとんどは、嚥下障害の前に胸やけが数年間続いています。しかし、3分の1の人では嚥下困難が最初の症状です。急速に進行する嚥下障害と体重減少は、バレット食道での腺癌の発生を示していることもあります。胃食道逆流症の患者の多くは無症状か自分で管理しており、重度の合併症が起きるまで受診しません。非常に辛い症状ではありますが、治療も可能です。

治療の最終目標は、症状を軽減し、食道炎を治療させ、合併症を予防することです。軽度の症例の管理としては、体重を減らすこと、ベッドの頭の部分をブロックで約10~15cm高くして寝かせること、腹圧を増加させる要因を取り除くことなどがあります。患者は喫煙させてはいけません。また高脂肪食、コーヒー、チョコレート、アルコール、ミント、オレンジジュース、ある種の薬物(抗コリン薬、カルシウム拮抗薬、平滑筋弛緩薬など)を摂取しないようにしなければなりません。また、大量の飲み物と食事を一緒に摂るのも避けなければなりません。軽度の症例ではライフ・スタイルの変更と市販の酸分泌抑制薬で十分です。

中等度の症例では、H2受容体拮抗薬を投与すれば症状軽減に効果があります。プロトンポンプ阻害薬は、症状軽減により効果があり、一般的に用いられています。

プロトンポンプ阻害薬はいずれも効果的であり、適切に8週間投与で最大90%の患者で食道炎を治療することができます。朝食前に15~30分に内服し、期限なく維持投与することができます。難治性患者の場合は用量を2倍にし、1日2回食前に投与します。副作用はごくわずかです。積極的な酸分泌抑制により高ガストリン血症が起きますが、カルチノイド腫瘍やガストリノーマのリスクが増加することはありません。ビタミンB12の吸収はこの治療により阻害されます。食道炎を合併したバレット食道患者においても同様に治療しなければなりません。しかし、酸分泌抑制によってバレット食道が治療されたり癌が予防されたりすることはありません。消化性狭搾のある患者では逆流の治療を積極的に行います。出血や狭搾の合併あるいは癌の発生が疑われる患者には食道鏡検査を行うべきです。逆流防止手術は長期に高用量のプロトンポンプ阻害薬を要する患者に対して考慮すべきです。



逆流性食道炎で辛いこととは何か

2014年2月7日星期五

背中・耳の痛み、逆流性食道炎の症状

 

背中まで痛む逆流性食道炎




逆流性食道炎の典型的な症状として挙げられるのが、胸焼け・吐き気・げっぷなどです。


他にも、耳鳴りや息切れ、胸や喉の痛みなど、さまざまなものがあります。


逆流性食道炎とは、胃液や十二指腸液が食道まで逆流して起きる病気ですが、その症状の現れ方はとても多様です。



また、多くの症状が逆流性食道炎に特有のものではなく、日常のちょっとしたきっかけから起きるものと大差ないものから、吐血のように深刻なもので、さらには他の原因も考えられるようなものまで、本当にさまざまであるということが言えます。



さらには、背中の痛みを感じる人もいるほどです。


なぜ背中に痛みが起きるのかというと、内部の食道が痛みを感じているからなのですが、それを胸の痛みとして感じる場合と、背中の痛みとして感じる場合があるということなのです。



また痛みの感じ方も一様ではありません。


なんとなく背中が重いと感じることもあれば、背中全体がだるいと感じる人もいます。


胸の痛みに比べると、それほど多く見られる症状ではありませんが、症状が重くなるとかなり強い痛みを感じる場合もありますから、用心してください。



当然、背中の痛みというと、他にもいろいろな原因が考えられます。


どこかにぶつけたのか、筋肉痛か、中には肩こりと区別がつかない場合など、いろいろですね。


こんなときに必要なのは、いろんな場所の不快感や痛みを、きちんと把握することと、その情報を持って早く医師の診断を受けることです。



特に気になるところや痛むところだけ言えば、お医者様は専門家だから分かってくれるだろうというのは、大きな誤解です。


いくら専門家といえども、非常に限られた情報しかないのであれば、判断を下すのは至難の業になります。





耳まで痛い逆流性食道炎




体はすべてつながっています。


逆流性食道炎にかかり、胸焼けや胸の痛みに悩まされる人がたくさんいる中で、耳の痛みも感じる人もいるのです。



逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して、傷つきやすい食道の粘膜に炎症を起こす病気です。食道という、口に近い部分に炎症が出ることで、食道自体の痛みから、胸や背中全体の痛みになる場合もあり、さらには耳の痛みや耳鳴りを引き起こす場合さえあります。



人間の体というのは、気圧や方向、高さの変化に敏感にできています。そしてもちろん神経がつながっています。


ですから食道や口の周りの痛みや炎症が、耳まで達して痛みを引き起こすこともあるのです。



逆流性食道炎というものが、耳の痛みまで引き起こすというのは、すぐには考えつかないかもしれません。


もちろん、耳が痛いからと言って、すぐに逆流性食道炎と早合点するのもよくありませんし、実際には他の原因による場合も充分に考えられます。



大切なことは、自分の体に常に気を配って、普段と違うところや痛む場所などをきちんと把握し、早めに医師の診断を受けると同時に、症状を的確に伝えるということなのです。


そうしなければ、専門家である医師でも、原因や対処法を間違えることだってあります。



逆流性食道炎という病気は、普段の食生活やストレスが原因で起きることが多い病気で、早めに医師の診断や投薬を受ければ、きちんと治すことができる病気ですから、過度に心配する必要はありません。



しかし、胸焼けや胃もたれ、げっぷに吐き気に始まり、胸や背中の痛み、耳の痛みから耳鳴りなど、本当にさまざまな症状を引き起こす病気でもあります。


決して油断はせずに、早め早めの対処をしましょう。



そして、何よりも大切なことは、食生活や生活のリズムを規則正しく、肉や脂肪を過度に取ることもなく、しかも全体の量を適切にして、胃に過度な負担をかけないこと、これにまさる対処法はないのかもしれません。




背中・耳の痛み、逆流性食道炎の症状

胸焼け・吐き気、逆流性食道炎の症状


逆流性食道炎の主な症状、胸焼け




逆流性食道炎とは、胃液や十二指腸液が文字通り逆流して、食道に炎症を引き起こす病気です。また食道の炎症以外にも、いろんな症状が出ることがあります。


他の病気が原因になって引き起こされる症状に酷似している場合がありますので、注意が必要なのと同時に、医師に対してすべての症状を正しく伝えることが肝心です。



逆流性食道炎の原因としても、いろいろなものが考えられます。


まず第一に考えられるのは食生活ですね。近年の食生活の欧米化により、肉や脂肪分を多く摂る食事が原因であることが多いようです。


つまり、胃を刺激しやすい肉中心の食生活だと、元来日本人にとって適量となる量以上の胃酸が分泌されることで、逆流性食道炎を引き起こすということになるのです。



そしてその逆流性食道炎の症状として最も典型的なものが胸焼けですね。


胸焼けと言えば、誰でも経験があるかもしれませんが、そんなに珍しいものではありません。


しかし、逆流性食道炎によって引き起こされる胸焼けというのは、かなり強いものになります。食べ過ぎたときなどに感じる胸焼けとは違って、不快感も尋常ではありません。



文字通り、胸が焼けるような感じを受けることが多く、痛みをともなう場合も多々あります。


通常の胸焼けであれば、1日程度で収まりますから、医師の診断を受ける必要はないかもしれませんが、逆流性食道炎による胸焼けというのは、不快感も通常以上で、さらに毎日のように起きますから、これはもう医師の診断を早く受けることが必要です。



逆に、毎日のように強い胸焼けを感じるようになり、痛みまでともなうようでしたら、逆流性食道炎を疑った方がよいかもしれません。


逆流性食道炎というのは、適切な治療・投薬で治るものですから、放っておかずになるべく早く対処することが肝心です。



食道には、胃液のような強い刺激の分泌液に耐えられるだけの粘膜がありません。


時間が立てば立つほど炎症は大きく深刻になりますから、1日でも早く治療を始めるに越したことはありません。





逆流性食道炎の主な症状、吐き気




逆流性食道炎というのは、胃液や十二指腸液が胃よりも上、つまり食道に逆流して炎症を起こす病気です。


文字通り逆流するわけですから、食べ物の逆流、つまり吐き気や嘔吐などが起きる場合も多々あります。



ただ難しいのは、吐き気というものがそれほど珍しいことではないということです。


食べ過ぎただけで吐き気をもよおすこともあれば、たばこを吸っただけで吐き気がするときもあります。


また、逆流性食道炎以外の病気が原因で吐き気をもよおすこともありますので、他の病気の可能性も含めて注意することが大切です。



逆流性食道炎の典型的な症状である、強い胸焼けと吐き気が同時に起きることも決して珍しくありません。


強い吐き気を感じれば、実際に嘔吐してしまうこともあります。



逆流性食道炎にかかると、胸焼けや吐き気が毎日のように起こります。


またどちらの症状もかなり強いものになり、とてもつらい思いをする場合も少なくありません。



また、胸焼けにしても吐き気にしても、他の原因や日常のちょっとしたことでも発生することがあり、医師の診察を受けるまでに時間がかかる場合もあります。


医師の診察を受けたけれど、逆流性食道炎ではなかったということであれば、それはそれで喜ばしいことではありませんか。


つまり、1日でも早い医師の診察をおすすめします。



冒頭で、逆流性食道炎の主な原因のひとつに食生活があげられると書きましたが、まさにその通りで、治療・緩和についても、食生活の改善というのはとても大切です。


また現代社会にあふれると言われるストレスも、あまり貯めこまないことが必要でしょう。





胸焼け・吐き気、逆流性食道炎の症状

耳鳴り・げっぷ、逆流性食道炎の症状


逆流性食道炎で耳鳴り?




逆流性食道炎とは、胃液や十二指腸液が逆流し、食道が炎症を起こす病気です。


ただ、症状としてはこればかりではなく、他の病気による症状と間違えるようなものもたくさん見受けられる場合があります。


逆流性食道炎ばかりではなく、他の病気の可能性を考える事はもちろん重要ですし、さらには、医師の診断を受ける際にも、気になる症状はすべて正確に伝えることが、治癒への早道だということも知っておきましょう。



耳鳴りと言えば、胃や食道関連の病気とは、あまり関連性がピンと来ないものだと思います。でも、逆流性食道炎で耳鳴りがする場合も多々あるということも知っておくのは大切です。



逆流性食道炎というのは、もちろん胃酸や十二指腸液が胃から食道へ逆流することで引き起こされる疾病です。


耳鳴りが起きる原因というのは、その食道が刺激されることが考えられます。


食道と耳がつながっているというのも、なかなか考えにくいかもしれませんが、逆流性食道炎の患者の中には、耳鳴りの症状を持つ人が相当数います。



飛行機に乗ったり、高いところに行くと、耳の中の鼓膜に違和感を覚えることは、誰にでもあると思います。これは体内の気圧と体外の気圧のバランスが崩れたために、体の中から空気が鼓膜を押し出しているという現象です。


そんな時、つばを飲み込んだら治ったりする経験を持つ方も多いでしょう。つまり、口と耳はつながっているんですね。


食堂が刺激されることによって、口から伝わった刺激が耳にも及んで耳鳴りになるというメカニズムは、それほど珍しいことではありません。



耳鳴りというものが、逆流性食道炎によっても引き起こされることがあるということも覚えておきましょう。


もちろん、医師の診断・治療を受けることで、逆流性食道炎が治ってくれば耳鳴りも通常治まってきます。


ただ、珍しいことではありますが、逆流性食道炎が治っても耳鳴りが続くようでしたら、他の原因が考えられますので、必ず医師の診断を受けることをおすすめします。





逆流性食道炎で出る頻繁なげっぷ




同じく、逆流性食道炎によって引き起こされる症状のひとつに、げっぷがあります。


げっぷと言うと、誰にでもあります。食後に1度や2度のげっぷが出たり、出そうになることは別に不思議なことでも病気でもありません。



ただ、逆流性食道炎によるげっぷというのは、過度なげっぷになります。


それこそ毎日何度も何度もげっぷが出るという具合です。


逆流性食道炎の症状というのは、胃もたれや胸焼けが中心になりますが、げっぷが頻繁に出るというのも、極めて多く見られる症状です。



国によっては、食後の満足、美味しかったという意味で、げっぷをすることがマナー違反ではないところもあります。


でも日本ではやはりあまり良い印象を持つ人はいません。


つまり、げっぷをしている本人もつらいのに、周囲の人にも迷惑をかけてしまうことになりますので、頻繁なげっぷをともなう逆流性食道炎については、早めに治療するに越したことはありません。



逆流性食道炎というのは胃液や十二指腸液が、文字通り逆流してさまざまな症状を引き起こす病気です。特に食道というのは、口のすぐ近くにありますから、口に症状が出ることが多いと言えます。


また、口には味覚があり触覚があり、呼吸器まであります。



胃の中にあるガスや空気が出てくるのがげっぷなら、食道や喉の周りが刺激されて出てくるものに咳があります。


気管に食べ物や水が入ってしまって咳き込むことは誰にでもありますよね。


それと同じで、特に刺激の強い胃酸や十二指腸液が気管に入り咳が出るというのも、逆流性食道炎のよくある症状です。



げっぷや咳が頻繁に出てくると、起きている間はもちろん、寝ている時や横になっている時まで、とても苦しい思いをすることになります。


1日も早く、医師の診断を受けて治療を始めてください。




耳鳴り・げっぷ、逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の症状


逆流性食道炎による喉の痛み




胃酸や十二指腸液が、食道に逆流した結果、起こる様々な症状が逆流性食道炎の症状です。


一見、食道だけに症状が限定されそうですが、実は体のさまざまな部分に症状が出る場合も多く見受けられます。


そのひとつが喉の痛みです。



逆流性食道炎は、胸焼けや胃もたれといった症状が出ることが多いのですが、喉が痛む場合もありますので、原因と症状について注意が必要です。


どんな病気でも同じかもしれませんが、医師の診断を仰ぐ場合でも、原因や症状に対する情報は細大漏らさず正確に伝えることが重要な事は言うまでもありません。



喉の痛みと言えば、風邪の症状が一般的ですが、逆流性食道炎の症状としても出るものであるという認識はきちんと持っておいた方がよいでしょう。


その原因としては、逆流した胃酸を気管で吸い込んでしまうことにあります。



喉が痛い症状と、逆流性食道炎を結びつけることは、一般的には難しいと言えます。


つまり逆流性食道炎による喉の痛みを放置すると、より症状が悪化することにもなりかねません。


というのも、風邪による喉の痛みと勘違いしてしまうことが多いからです。



いずれにしても、医師の診断が不可欠なことは言うまでもありませんが、例えば風邪の症状が出ているかどうか、風邪をひいたときの喉の痛みと本当に同じかどうかなど、初期段階で注意するようにしましょう。



もともと痛みの感じ方は人によって違いがある上に、逆流性食道炎が原因の喉の痛みについても、表れ方が千差万別です。


軽い違和感の場合もあれば、食べ物が飲み込みづらくなる場合までさまざまなのです。



もちろん、逆流性食道炎特有の症状が同時に出ることもあるので、胸焼けや胃もたれと同時に喉の痛みが出た場合などは、逆流性食道炎を疑ってみるべきでしょう。


さらには、医師の診断を受けるときにも、気管の治療まで必要な場合がありますから、喉の痛みを感じることも、症状の重さにかかわらずきちんと医師に告げるようにしましょう。





逆流性食道炎による胸の痛み




逆流性食道炎の主な症状は、胸焼けや胃もたれが多く見られますが、喉の痛みだけではなく、胸の痛みまで症状として表れることがあります。


もちろん、これらの痛みがすべて表れるわけではなく、またひとつだけ表れるわけでもなくと、いろんなパターンがあることを覚えておきましょう。



ただ胸の痛みというものは、胃もたれや胸焼けに比べると非常に多くの原因が考えられます。


胸とひと言で言っても、範囲は広く、指先の痛みといった非常に狭い範囲と違って、なかなか見極めや診断が難しいということが考えられます。


また、成人の場合には簡単に医師に告げられる症状でも、子どもや高齢者の場合など、具体的に細かく症状を伝えることが困難なばあいも考えられますので、周囲の人間も注意が必要です。



胸と言えば肺もあれば心臓もあり、肋骨からリンパ管に関節と、さまざまな部位が複合的に存在していますから、胸に痛みを感じる場合でも本人にしか特定できないということが多々あり、さらに本人でさえ他の原因による痛みなのか、逆流性食道炎によるものなのかが判然としない場合も多いのです。



特に胸の痛みの場合、月に1回か2回のときもあれば、1日中痛い場合、食後だけ痛む場合など、タイミングもさまざまです。


場所としては肋骨の裏側と言われていますが、そこを特定するのは大人でもなかなか難しいのが実情ですね。



もちろん、胃もたれや胸焼けが同時に出るようであれば、逆流性食道炎による胸の痛みだと考えられる可能性が高いと思われますが、それぞれの症状の重さや頻度がまちまちだと、ついつい迷ってしまうこともあります。



ただ、胸の痛みと言えば、時に重篤な病気につながることも充分に考えられますので、逆流性食道炎が原因と考えられる以外のケースでも、医師の診断を受けることをおすすめします。





逆流性食道炎の症状