2014年1月16日星期四

逆流性食道炎ってこんな病気なんです

逆流性食道炎とはこんな病気



胃酸の逆流によって引き起こされる病気が、逆流性食道炎です。



食道という器官は、通常口から取り入れた食物を胃に送る管の事を指します。通常は一方通行で、口から取り入れられた食物は下部食道括約筋が働いて胃に向かっていきます。



そして、胃の中では消化酵素が含まれる胃液と酸性度が強い塩酸が分泌されています。これが食物を溶かしてくれます。これは、「胃液」と呼ばれる分泌液によるもので、食物のタンパク質を分解した後柔らかくして小腸に吸収しやすい状態にしてくれます。



胃には防御機能が働いているため、酸から粘膜を守ってくれるのですが、食道にはこの防御機能が無いために胃酸が食堂に逆流してしまう事で食堂粘膜は遺産にさらされて炎症を起こしてしまうのです。



胃酸は酸がとても強く、タンパク質分解酵素といわれる胃酸に活性化された酵素が食堂を傷つけてしまいます。



このような逆流が繰り返し起きることで食堂の傷が深くなったりただれてしまったりして、時には腫瘍を伴ってしまうことがあります。それが胸焼けや呑酸などにも繋がります。



これが逆流性食道炎のメカニズムです。




逆流性食道炎を引き起こす原因



逆流性食道炎になってしまう原因は様々な要素があります。まず、一番代表的な原因は食生活の欧米化ではないでしょうか。インスタントフードが浸透し、忙しい方は外食中心の生活が続き、コレステロールの摂取のし過ぎや、野菜不足なども原因です。また、それに伴う肥満、更にはタバコや飲酒なども主な原因となります。年齢的には高齢者を中心に発生しやすい病気です。また、運動不足の妊婦などにも発症し易い病気です。



逆流性食道炎かどうか診てもらおう



逆流性食道炎の診断は、医師の問診と内視鏡検査などで行われます。胸焼けやたん、風でもないのに咳が酷い方は逆流性胃腸炎の可能性がありますので、気になる方は先生に様態をしっかりと伝えましょう。酷い場合は内視鏡検査が推奨されます。これは、悪性の疾患でないことを確認するためや、炎症がどの程度まで進行しているのか確認をするという意味もあります。



逆流性食道炎の治療



逆流性食道炎を治療するためには、まず日常生活の食生活を見直すことが大切です。具体的に言えば、消化のあるお粥やうどんなどを積極的に摂取することが大切です。過食や脂っぽいものを摂り過ぎるのは避けましょう。



また、食後横になると逆流を促してしまうことがあるので、寝るときは枕を高くして寝るのも良いでしょう。



薬物投与の場合は、主にプロトンポンプ阻害薬、またはH2ブロッカーという薬が使われます。これらは主に胃酸の逆流を抑えるという目的があります



難治性の逆流食道炎の場合、PPIの投与が認められていることもありますが、これは食道裂孔ヘルニアなどを併発させてしまうことがありますので一般的にはあまり施行はされていないようです。




逆流性食道炎の予防



甘いものや脂肪を多く含んだものは出来るだけ避けるようにしましょう。お腹も常に八分で満たすことを心掛け、満腹は出来るだけ避けましょう。その為、小魚や豆類などをよく咀嚼することです。噛む回数を満腹中枢が刺激されるので、少量の食事の量でも満腹感を味わうことが出来ます。麺類は一気に食べれてしまう為、逆流性食道炎の際は控えるようにすると良いでしょう。



実際にこの病気は、症状を改善しても再発してしまう事が多々あります。改善され、自覚症状が減ってきても、当面の間は生活習慣を見直すことが大切です。



尚、姿勢も関連しています。普段から背筋を伸ばすようにし、前屈みにならないことを意識するだけで症状が改善されることもあります。衣類なども、ベルトやきつい下着で身体を圧迫しないようにしましょう。重いものを持ち上げないことや、適度な運動をすることも大事です。これらのことは、逆流性食道炎の予防だけでなく、生活習慣病の予防にもなります。つまり、逆流性食道炎を患ったら、生活習慣病の予備軍ということにもなります。日々自分の生活サイクルを見直し、悪習慣は取り除いていきたいものです。



逆流性食道炎ってこんな病気なんです

2014年1月15日星期三

あなたは大丈夫ですか?!逆流性食道炎セルフチェック術

逆流性食道炎とは


逆流性食道炎とは、胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流し留まることで、食道が炎症を起こしている状態です。


この炎症が起因となって、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が発生すると言われています。


症状としては胸やけなどの他、呑酸(酸っぱい液体がゲップで口の中まで上がってくる症状)・咳や喘息が起こる・のどの違和感・声枯れ・不眠などが上げられます。


ひどい場合は咳き込んで吐いてしまう場合もあります。これらの場合は、胃酸が食道からのどまで上がってきてしまいのどにも炎症ができている可能性が考えられます。



その一方で、自身に症状に全く気付かず放置してしまうケースも多く見られます。


もともと日本人には少ない病気と考えられていましたが、食生活の変化や生活習慣の変化で最近増加している病気と言えます。



発見方法


●問診


逆流性食道炎の代表的な症状である「胸やけ」の診断・治療は問診が非常に重要となります。


初期症状で痛みなどが辛くない場合はついつい曖昧な受け答えをしがちですが、それでは発見を遅らせてしまう可能性があります。


自身が感じている症状を正しく詳しく医師に伝えるよう努めましょう。


最近では世界共通の逆流性食道炎専門問診票なども存在するので、自身で心当たりがある場合はそれを使っての問診をお願いしてみましょう。



●内視鏡検査


胃カメラで食道粘膜の状態を確認する検査です。


カメラで直接見ることができるため炎症の度合いの他、その他の病気(胃炎・潰瘍など)の発見にもつながります。



●組織検査


自覚症状が逆流性食道炎によるものか、ガンなど他の病気によるものかの区別が難しい場合に行う検査です。


内視鏡検査時に食道の組織を取り、ただの炎症かその他の病気かを細かく検査します。検査結果が出るまで1週間程かかります。



●酸分泌抑制薬


内視鏡検査でも細胞検査でも異常が発見できなかった場合、一定期間逆流性食道炎に効果があるとされる薬剤を服用し経過観察を行う方法です。


この薬剤の服用で効果が出た場合は逆流性食道炎の可能性が高いため、引き続き投薬を行い改善に向かわせていきます。


一定期間投薬を行っても全く効果や変化が見られない場合は、全く別の原因が考えられますので精密検査を受けましょう。



治療方法


逆流性食道炎の治療には、大きく3つの方法があります。


1)生活改善


逆流性食道炎を引き起こしやすい食事は、簡単に言うと胸やけを起こしやすい食事と言えます。


油っこい物やアルコール・タバコ、パンやイモ類などが上げられますので、これらの食事を減らすことで予防効果が期待できます。


この他、腹圧の上がる前かがみの体勢を避けるなども効果があると言われています。


2)薬物療法


胃酸の逆流が原因となる病気ですので、酸分泌抑制剤によって遺胃酸の量を減らすことが効果的です。


他の薬と併用することで、より高い効果が得られることも期待できますので医師に症状と経過をよく相談し、自分に合った薬剤を処方してもらいましょう。


3)外科的治療


薬物治療で中々効果が出ない場合や、その他の病気を併発した場合、出血を繰り返すような症状が出た場合は外科手術によって逆流を防止することもできます。


ただ、手術の場合胃酸の量の変動で再発する可能性もあるため、内的治療を十分に行った上で医師としっかり相談し判断をしましょう。



食道ガンの危険性


逆流性食道炎の症状は、食道ガンの自覚症状に似ている部分が多くあります。


飲酒・喫煙量が多い、生活が不規則などガンの発生に起因する生活習慣に心当たりのある方は、医師に相談しガンの早期発見につなげていきましょう。



あなたは大丈夫ですか?!逆流性食道炎セルフチェック術

2014年1月11日星期六

逆流性食道炎の行く末

CMではじめて知った逆流性食道炎は、胸やけとはちょっと違うようです。食生活の変化によってうみだされてしまった病気です。



増えてきた逆流性食道炎


いままでは、胸やけがと言っていた症状も実は、逆流性食道炎の場合があると聞いたときには、だれでもびっくりしてしまいます。なぜなら、今までそんな名前を聞いたことがなかったからです。しかもなんとなく、重い病気のようなきがしませんか。



逆流性食道炎は、胃液や、胃に一度はいった食べ物が逆流して食道まで上がり、そこにとどまってしまうためにおこる食道の炎症のことです。もともと胃液は、強い酸性をもっていますし、一度胃に入った食べ物も同じなのでしょう。これらが、食堂の粘膜をただれさせたり、潰瘍ができたりします。そして、それが原因で、胸やけや胸の痛みなどがおきるのです。



この逆流性食道炎は、私たちにあまりなじみがなかったのは当然のことで、食生活の変化によって日本人もかかるようになった病気です。



逆流性食道炎は自然治癒する?


なんとなく胸やけしているみたいだけど、まあいいかと、軽くみてはいけないのが、逆流性食道炎です。当然のことながら、吐き気がしたりしますので、あまり気持ちのよいものではありませんが、意外とすぐに収まるときもあります。しかし、やはりきちんと薬を飲んで症状を改善する必要があるのです。



この、逆流性食道炎の薬は、非常によくきくもので、大抵は、薬だけで症状が改善してしまいます。しかし、残念なことに症状が改善されたからといって、本当に治ったわけではない場合が多いのです。薬をやめるタイミングは、病院での診察の結果と、医師の判断を仰ぐようにしましょう。



症状がなくなったからもう大丈夫だという素人の判断で、薬をやめてしまうと、大抵は再発してしまいます。そして、また、薬を飲んで、やめてと言う具合に繰り返されることになります。



胸やけがするからといって、必ずしも逆流性食道炎であるとはかぎらないのも、やっかいです。もしかしたら、食道がんなどの可能性もあるからです。毎回再発が続くと、その判断がおくれてしまいます。



ですから、きちんと検査を受けて、完治するまで治療することが大切なのです。



普段の生活から改善


一度完治したからといって、気を抜くわけにはいかないのが、逆流性食道炎です。普段の生活を改善して、再発がおきないよう心掛ける必要があります。



まず大切なのは、食事を見直すことです。胃液の逆流が原因ですから、胃液の逆流がおきやすい食べ物を減らす必要があります。脂肪分やたんぱく質が中心の食事はできるだけやめるようにしましょう。また、ケーキなどの甘いものや、逆にレモンのような酸味の強い食べ物、消化のわるいものは、少し量を減らすことをお勧めします。これらは、胃酸を増やす恐れがあり、増えれば当然逆流する可能性があるのです。



そして、これらの食事は、全体的に少し少なめにして、八分目でやめておくことが大切です。昔の人は、腹八分目ということばをつくりだしました。これは、健康のためには、必要なことなのだと、逆流性食道炎を経験するとわかってきます。



普段の生活で食事と同じくらい大切なのが、姿勢です。姿勢は、逆流性食道炎の症状と深いかかわりを持っています。ですから、活動の多い日中には、前かがみになる姿勢は極力避けるようにしましょう。



また、夜寝るときには、寝ている間に逆流してくる可能性もあるので、枕を高くするなどの工夫で、上半身を少し高めにして寝るようにするといいですね。



もちろん、寝る前の食事はもってのほかです。少なくとも食後3時間は起きておいてください。この時間帯が一番、逆流しやすいと言われているのです。



普段の生活をほんの少し変えるだけで、快適な生活をおくれるのですから、少し改善してみませんか。



逆流性食道炎の行く末