逆流性食道炎とは
逆流性食道炎とは、胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流し留まることで、食道が炎症を起こしている状態です。
この炎症が起因となって、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が発生すると言われています。
症状としては胸やけなどの他、呑酸(酸っぱい液体がゲップで口の中まで上がってくる症状)・咳や喘息が起こる・のどの違和感・声枯れ・不眠などが上げられます。
ひどい場合は咳き込んで吐いてしまう場合もあります。これらの場合は、胃酸が食道からのどまで上がってきてしまいのどにも炎症ができている可能性が考えられます。
その一方で、自身に症状に全く気付かず放置してしまうケースも多く見られます。
もともと日本人には少ない病気と考えられていましたが、食生活の変化や生活習慣の変化で最近増加している病気と言えます。
発見方法
●問診
逆流性食道炎の代表的な症状である「胸やけ」の診断・治療は問診が非常に重要となります。
初期症状で痛みなどが辛くない場合はついつい曖昧な受け答えをしがちですが、それでは発見を遅らせてしまう可能性があります。
自身が感じている症状を正しく詳しく医師に伝えるよう努めましょう。
最近では世界共通の逆流性食道炎専門問診票なども存在するので、自身で心当たりがある場合はそれを使っての問診をお願いしてみましょう。
●内視鏡検査
胃カメラで食道粘膜の状態を確認する検査です。
カメラで直接見ることができるため炎症の度合いの他、その他の病気(胃炎・潰瘍など)の発見にもつながります。
●組織検査
自覚症状が逆流性食道炎によるものか、ガンなど他の病気によるものかの区別が難しい場合に行う検査です。
内視鏡検査時に食道の組織を取り、ただの炎症かその他の病気かを細かく検査します。検査結果が出るまで1週間程かかります。
●酸分泌抑制薬
内視鏡検査でも細胞検査でも異常が発見できなかった場合、一定期間逆流性食道炎に効果があるとされる薬剤を服用し経過観察を行う方法です。
この薬剤の服用で効果が出た場合は逆流性食道炎の可能性が高いため、引き続き投薬を行い改善に向かわせていきます。
一定期間投薬を行っても全く効果や変化が見られない場合は、全く別の原因が考えられますので精密検査を受けましょう。
治療方法
逆流性食道炎の治療には、大きく3つの方法があります。
1)生活改善
逆流性食道炎を引き起こしやすい食事は、簡単に言うと胸やけを起こしやすい食事と言えます。
油っこい物やアルコール・タバコ、パンやイモ類などが上げられますので、これらの食事を減らすことで予防効果が期待できます。
この他、腹圧の上がる前かがみの体勢を避けるなども効果があると言われています。
2)薬物療法
胃酸の逆流が原因となる病気ですので、酸分泌抑制剤によって遺胃酸の量を減らすことが効果的です。
他の薬と併用することで、より高い効果が得られることも期待できますので医師に症状と経過をよく相談し、自分に合った薬剤を処方してもらいましょう。
3)外科的治療
薬物治療で中々効果が出ない場合や、その他の病気を併発した場合、出血を繰り返すような症状が出た場合は外科手術によって逆流を防止することもできます。
ただ、手術の場合胃酸の量の変動で再発する可能性もあるため、内的治療を十分に行った上で医師としっかり相談し判断をしましょう。
食道ガンの危険性
逆流性食道炎の症状は、食道ガンの自覚症状に似ている部分が多くあります。
飲酒・喫煙量が多い、生活が不規則などガンの発生に起因する生活習慣に心当たりのある方は、医師に相談しガンの早期発見につなげていきましょう。
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